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スーツに使われる主な生地や柄

メンズスーツの生地には、様々な種類のものがあります。素材や繊維、織り方、織り柄、加工方法などの違いにより、多種多様な布地の風合いやが素材感が楽しめます。ここでは知っておきたい基礎知識と代表的な生地をご紹介します。スーツを着る場や季節、目的に合った生地を選んで上級者のおしゃれにチャレンジしてみませんか。

スーツ生地を織る糸

スーツの生地を織る糸には、ウーステッド ≪梳毛糸(そもうし)≫と、
ウーレン≪紡毛糸(ぼうもうし)≫の2種類があります。

■梳毛糸
生地を織る糸の主流です。主に長い繊維を使い平行に揃えて撚りをかけたもので、摩擦に強く切れにくいのが特徴です。
■紡毛糸
色々な毛足の羊毛を取り混ぜて作られたもので、独特の風合いがあり空気を含み柔らかくて毛羽が多いのが特徴です。一般的な生地から高級な生地まで、使われる糸の太さや織り柄が分かれます。糸の細さは≪番手(ばんて)≫という単位で表します。 「10番手」、「20番手」というように表され、番手の数が大きくなるほど糸は細くなっていきます。細番手の糸を使った織物ほど薄くて表面が滑らかで高級品とされています。強度は低下しますが、生地の光沢感が高まります。

スーツ生地の織り方

スーツの生地の織りは、原則として縦糸と横糸を直角に一定の法則で交差させて作られます。 基本的な織り方には≪平織(ひらおり)≫と≪綾織(あやおり)≫という2種類があります。この組み合わせや織りの密度によって、さまざまな生地が形成されます。

■平織
縦糸と横糸を交差させて織る単純な織物です。繊維の密度が高く丈夫で摩耗にも強いのが特徴です。コットンやリネン生地に使われることが多く、ウールではトロピカルなどで使用されます。
■綾織
縦糸と横糸が2本以上連続して織られる織物です。斜紋線と呼ばれる斜めの織り目が連続しており、英語で「ツイル」と呼ばれます。平織りに比べて糸密度を高くすることができ、ソフトな風合いになります。 このように丈夫で長持ちする生地と、素材感を楽しむ生地に分けられますが、高級な生地ならなんでも良いという訳ではありません。ビジネス用(通勤や車に乗る機会の多い場合)のスーツは丈夫さを優先した生地が適していますし、フォーマル用(冠婚葬祭)では、美しく上質な生地が良しとされます。TOPや季節に応じた生地を選ぶのが、上手にスーツを着こなす秘訣です。

スーツ生地 繊維の種類

スーツ生地に使用している繊維には、大きく分けて≪天然繊維≫と≪化学繊維≫の2種類があります。

■天然繊維
植物繊維(綿・麻など)、動物繊維(絹・羊毛・山羊毛・ラマ毛など)
■化学繊維
再生繊維(レーヨン・キュプラなど)、半合成繊維(アセテートなど)、合成繊維(ナイロン・アクリル・ポリエステルなど)

スーツ生地 織物の種類

■サージ(オールシーズン)
生地表面の毛羽をなくしクリア加工で仕上げた織物のことを「サージ」と呼びます。生地表面が滑らかで肌触りがよく、ウールの中で最も実用性が高い織物です。学生服によく使用されています。
■ツイル(オールシーズン)
織り目が斜めに見える織物の総称で、綾織りとも呼ばれます。糸密度を高くするとふっくらソフトな風合いになります。
■ギャバジン(オールシーズン)
織り目が非常に細かく、光沢のある仕上がりが特徴です。耐久性・保湿性に優れているのでスーツやコートの生地としてよく使用されます。
■ダブルクロス(オールシーズン)
2枚の織物が重なったように見えるためダブルクロスと呼ばれます。 平織りを二重織りした高級素材で上品な光沢感があります。
■カルゼ(オールシーズン)
堅めの紡毛を使った耐久性に優れた厚手の綾織り生地です。畝がよく見えるのが特徴で、軍服などによく使われます。
■サキソニー(薄手は春、厚手は冬向き)
平織りまたは綾織りでメルトン仕上げをした、柔らかくて軽い手触りのよい生地です。薄く毛羽があり、メリノウールを使用している場合が多いです。
■トロピカル(春・夏向き)
細番手の梳毛糸を使い、平織で粗く薄く織った織物。主に、サマースーツの定番生地として使用されます。薄地ながらさらりとした肌触りで、張り(シャリ感)があり風通しが良いのが特徴です。
■ポーラ(夏向き)
クールウールとも呼ばれる夏用スーツの代表生地です。通気性に富みサラッとした清涼感があります。
■シアサッカー(夏向き)
波状の縮みを持つ平織りの薄手の織物で、シワになりにくいのが特徴。元来、使用される素材はコットンが多くなってきています。ストライプやチェックなどの先染め柄が定番です。
■メッシュ(夏向き)
網の目のような編み地を施した通気性に優れた平織り生地です。
■フランネル(秋・冬向き)
紡毛糸を平織または綾織で織った織物。生地の両面が起毛していて肌触りが柔らかいのが特徴。一般的には「フラノ」と呼ばれ、冬服地に多く用いられます。冬服地に多く用いられる。
■ツィード(秋・冬向き)
太い紡毛糸で織られた平織りまたは綾織りの生地です。ざっくり感があり秋冬のスーツ生地として多く使用されます。
■ベネシアン(フォーマル向き)
厚手でシワになりにくく、スラックスなどに多く用いられます。 滑らかで光沢感があるため、フォーマルウェアにも多く使用されます。
■バラシア(フォーマル向き)
菱形状の模様が特徴で、そのほとんどがメリノ種羊毛の梳毛糸で作られています。 フォーマルウェアなどに多く使用されます。

スーツ生地 織物の種類

■チョークストライプ
チョークで書いたような少しかすれた輪郭の縞柄のことを呼びます。ペンシルストライプよりやや太めの棒状のストライプです。
■ペンシルストライプ
鉛筆で引いたような細い縞柄のことを呼びます。チョークストライプより細く狭い間隔の縦じまで、生地と反対色の線が多いです。
■シャドーストライプ
黒や濃紺などダーク系の生地を使用したものが多く、一見無地のように見えますが、光の角度によって影の縞が浮き立つ人気の柄です。
■グレンチェック
グレナカートチェックの略称。細いものや粗い数種類のチェックを交互に配した格子柄です。
■ウインドペーン
細い1本の縦じまと横じまが交差した長方形または正方形の柄が、窓枠の格子に見えることが名前の由来です。縞線の本数は様々ですが縦横同じ本数になっているのが特徴です。
■ハウンドトゥース
猟犬のハウンドドッグの歯が名前の由来。黒×白または茶×白の2色の組み合わせです。
日本では「千鳥格子」とも呼ばれています。
■ヘリンボーン
山と谷の連続した柄で「ニシンの骨」が名前の由来。日本では「杉綾織り」と呼ばれています。 コートやジャケットによく使用されます。
■ガンクラブチェック
同色の濃淡または色違いの2種類のチェックを組み合わせた小格子柄です。
■シャークスキン
縦・横に白糸と色糸を1本ずつ交互に使った綾織物です。ジグザク状でサメの皮のような風合いに見える事が名前の由来。
■バースアイ
鳥の目のような小さい丸い斑点を並べた柄です。遠目には無地に見えるため、落ち着きのある柄として人気があります。

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